というわけでフェニックス×御剣でgo。前半戦 Once in a while , so , once and away , I want to have the aces , in bed なんといっても、マイルズのほうが体力あるもんなぁ、とフェニックスはぼやいてみた。 綺麗な顔、色素の薄い肌の色、一見では間違いなく、自分のほうが体力があるように見えるのに。 絶対、アイツをオカズに抜いてるやつもいる、とフェニックスは確信している。 傍聴席の熱い視線や、刑事たちの愛情と紙一重の信頼にあの鈍いマイルズは気づいていないのが幸い。 自身の才には揺るがない自信を持つ彼も、自身の才色にはまるで頓着ない。 マイルズの綺麗な顔を思い出して−その瞳が悦楽に潤むさまを思い出して−フェニックスの下半身が疼いた。 「こんなことで、元気になってる場合じゃない!」 彼の表情ひとつで簡単にいってしまっている場合じゃない。 彼を啼かせて、喘がせて、声が枯れるくらいに。 嫌だといっても、快楽に溺れる身体を指摘して組み伏せて。 一度でいいから、彼が立てなくなる位、貪ってみたい。 起き上がることも出来ない、艶かしい姿を見てみたい。 指先ひとつ、動かすのも億劫という状態になった彼に甲斐甲斐しく世話してみたい。 なんていう、ちょっと間違ったフェニックスの願望。 「無理無理無理・・・」 昨夜だって頑張ったのに、マイルズは朝になったら平然としてたし。 フェニックスは溜息をつく。 「男のロマンは難しいな」 だからといって、男であろうと女であろうと彼以外の相手でそれをしようとは思わない。 「ぼくの息子は好みが激しいんだ」 あの顔じゃないと駄目なんだよなぁ・・・ そう呟いて、心のはしに何かがひっかかる。 「・・・同じ顔?」 フェニックスの瞳がきらり、と光る。 「御剣ー」 エントランスで、呼びかけられ、御剣は振り返る。 そこに、この世で一番知っている筈の顔を見つける。 まるで子犬のように嬉しそうにかけよってくるスーツの男。 「な、成歩堂?」 疑問形になってしまったのは、似たような、というかそっくりな男に出会ってしまったから。 出会っただけではなく、成歩堂と間違えて身体を重ねてしまったという、本人には絶対に知られたくない過ちをしでかしてしまった。 「成歩堂だな」 「御剣、会いたかった」 あの男、フェニックスは日本語が話せなかった−故にこちらは成歩堂と見て間違いないだろう、と御剣は思った。 唐突に抱きついてくる、ということはなく、成歩堂の指先が頬に触れた。 「すごく、会いたかった」 「・・・私もだ」 小さく告げると、成歩堂は嬉しそうに微笑んだ。 フロントでキーを受け取る。 何も言うまでもなく、成歩堂は御剣の後ろについていく。 部屋に着くと、扉を閉めると同時に、背後から抱き締められる。 「御剣」 「・・・シャワーを浴びてからだ」 きつく抱き締められ、御剣の体温が上昇する。つけられた情熱の炎のままに、振り返り、唇を重ねる。成歩堂のネクタイを引っ張り、更に引き寄せる。 「・・・愛してる」 キスの合間に囁かれて、御剣は低く笑った。 「私も」 軽くじゃれあいながら、キスを交わしながら、服を脱がせあう。 数分も立たず、二人は広いバスルームで全裸で睦みあっていた。 |