過去ネタ帳より 『容疑者室井慎二』を見に行ったC氏から『純愛ナルミツ。みちるぎ不治の病。看病のために弁護士を辞めるという成歩堂を思って、みつるぎは自らの命をたつ。愛の日々を綴った日記を残して』(みちるぎ、って書いてたよC氏。わざと?)というネタはどうかね、とふられました。 うーん。ちょっと弁護士は自由業だから、辞めるも辞めないも・・・と言ったら、C氏は御存知なかったそうで。 というわけで、さくらんうさぎ風味純愛ネタメール。 かんりゅう(韓龍)?でゴー。(いまはやりだ/笑) Sunset 病床の御剣の手を握る成歩堂。 「きみの時間の全部、ぼくのものにできる。きみには悪いけれど、ぼくは幸せだ」 「私の残りの時間、全てをきみにあげよう。だから、あとを追おうなどとは考えないでくれ」 「どうして?きみをひとりで行かせるなんて出来ないよ」 「きみには、きみにしか出来ないことがある。きみの助けが必要なひとはたくさんいるのだよ。きみを独り占めすることはできない」 御剣は成歩堂の手をしっかりと握り返す。 「きみだって、十五年待っていてくれた。私も待っているから」 成歩堂は目を閉じた御剣の額にそっとくちづける。 「ゆっくりきたまえよ」 「うん、わかったよ。それがきみの望みなら」 「少し休む・・・。薬がきいてきたようだ」 「うん。ここにいる、きみが目覚めるまで」 ありがとう、声にはならず、唇だけが動いた。 夕陽の差し込む病室、眠りを妨げぬよう、息までひそめて、彼を見守る。 成歩堂の頬に一筋、雫が零れ落ちた。 |