Note 久しぶりの御剣との逢瀬。 向かいに座る御剣にぼくは夢中。 つやつやの髪、白い肌の綺麗な顔、優雅な仕草はどんなに見ていても全然飽きない。 長めの睫が動くさまひとつでどきどきしてしまう。 柔らかそうな(触れたことはないけど)唇が動いて、ぼくに話しかけてくれる。 その言葉は、今、この空間にいるぼくだけに向けられている。 「聞いているのか?成歩堂」 「ちゃんと聞いているよ」 きみの話は一言だって漏らさずに。 ぼくの記憶回路のほとんどはきみの為にあるって言ってもいいと思うよ? 弁護士になる為に使ってる部分も勿論、それに含まれる。 ちょっと怒った顔も可愛くていいなぁ、と思う。 白い頬が少しだけ染まるとことか、他のシーンを想像してしまう。 ほんと、美人はどんな顔しても綺麗なんだなぁ。 「聞いてるって」 御剣の手が伸びて、ぼくの頬をぎゅっと掴んだ。 痛いけどなんだか嬉しくて笑ったら、御剣はさっと手をはなした。 「何故笑う」 「わかんないの?」 唇をぎゅっとして、上目遣いでぼくをにらむきみ。 何だか、キスでも強請られてるような気分になる。 −ぼくはきみに夢中で、それを誰もが知ってる きっと、気づいてないのはきみだけ。 ぼくの心変わりを疑うのはきみだけ。 だから、そんなにつれなくするんでしょう。 ぼくにのめりこんでしまわなうように。 そんなこと心配する必要ないのに、どうやったら信じて貰えるんだろう。 プロポーズしたらいいのかな。 「そうか」 きみがぼくとの別れを寂しがってくれたら、ぼくから提案してみよう。 ほんとは今すぐにでも、言ってみたいけど、少しはきみからのアピールが欲しいと思うくらいは許されるでしょ。 それじゃなくても、圧倒的にきみが優位な現状なんだから。 名残は惜しいけど、そろそろ御剣の退散する時間になった。 時計に目をやって、御剣はいつものようにひとつ頷いてみせた。 ぼくも頷いて、立ち上がる。 泊まっていってもいいのに−だけどきっと潔癖なきみは嫌がるだろうから、誘わない。 「じゃあ、また」 明日、と言えないところが辛い。 「うむ」 暫く会えない、と御剣は小さな声で言う。 大声でいうと、その期間が長くなるような気がするから? 「そうだね」 寂しい?と聞くと、きみは口の端をゆがめた。 「寂しくないわけではない」 それだけ聞ければ充分だよ。 ぼくは深呼吸をひとつ。 「ずっと一緒にいれる方法を思いついた」 本当はたった今じゃないけど、ふと思いついたような顔をして、ぼくはそう御剣に告げた。 少なくとも、ずっと一緒というゆるぎない証拠を掴める方法。 誰もに、知らしめさせる方法。 「ぼく、国会議員になる」 「・・・は?」 「国会議員になって、同性婚を認める法を提案するよ!」 「・・・なに?!」 「そして、新世界のアダムとイブになろう!」 ぼくはぎゅっと御剣の両手を握る。 御剣はようやく脳に情報が到達したのか、顔を真っ赤にした。 「一番のりのカップルになろうね♪」 瞬きをして、御剣は口をぱくぱくと動かした。 言葉に詰まってるみたい。 ぼくの一世一代のプロポーズ。 これで、きみは不安にならなくていいでしょ? 「いまはこれで我慢してね」 法案が通ったら、ちゃんとキスしよう。 御剣の額にそっと唇を寄せた。 「な、・・・ッ」 御剣の身体は案外あっさりと引き寄せられた。 どうやら気を失っちゃったみたい。 ほんと、きみって突発的なコトに弱いよね。 そこがまた可愛いんだけど。 「これは泊まっていくしかないね」 大丈夫、法的に異議を唱えられないようになってからしか手を出さないから。 それまでは安心してぼくの腕の中でお休み。 これも英文でかいてみたい話です 一応、韻も踏めるように書いてるつもりですが。 結構いきおいでかいたのであとで修正はすると思います。 ノートはデスノート。 忘れられないキモセリフとして『新世界の神になる』を上げたい。 キラエルとかキラリュークだと思う。かかないけど(笑)。 しかしながら、今まで好きな小説&漫画(どちらにしろあまり数はないけど)キングオブキモは直江氏だと思う。 そんな直江氏があの小説の中でも二番目にお気に入り・・・ |