節分という日の行事 節分といえば豆まきだけど。 二人でやってもなあ、という気持ちがあるから別に乗り気にもなれなくて。 どちらかというとしたくない。 寒いからドア開けたくないという情けない理由じゃなくてさ。 折角ふたりだから片時だって離れたくない。 まあ、御剣がどうしてもしたい、というなら楽しんでる御剣がみたいから、ぼくだって喜んで豆を受けるよ。 ああ、そうだなあ、年の数だけ豆を食べる、てのだけはやってもいいな。 御剣に食べさせてあげる。 お返しに食べさせて貰う。 同じ年だから交互にすると丁度いいね。 他に節分といったら太巻きかな。・・・太巻きを食べる御剣というのはかなり魅力的だな・・ 帰りに買おう。 今日は節分か・・・ 二人で豆まきなどしても仕方がない。そもそもいい年をした男二人でやることではないだろうな。 ・・・成歩堂ならやりたい、とか言うのだろうか。 一瞬だけでその考えはすぐに否定した。 極度の面倒くさがりで、寒がりな成歩堂がとりたててやる必要もないことをしたいという筈がない。 成歩堂の家につくと、 「おかえり〜」 と言いながら、満面の笑みで迎えられる。 ここは私の家ではない、という否定はもういちいちするのも面倒だ。 「今日は節分だね。恵方巻き買ってきたよ」 いつもより笑顔一割増しに見える。 そんなに巻き寿司が好きだとは知らなかった。 「恵方、今年はこっち。に向かって、まるかじりするんだよ」 成歩堂は指で方向を指し、テーブルの上に用意された巻き寿司を次に指差した。 「ふむ」 成歩堂の笑顔の理由が判ったような気がする。 私は無言で、皿を片手にキッチンへと向かう。 「御剣?」 「食べにくいだろう」 「あ。うわ・・・」 包丁で勢いよく切る。 成歩堂がすごく顔を顰めた。 痛い、とでも言いそうな掠れ声を上げた。 「どうかしたのか?」 私はにっこりと笑って、切った巻き寿司を口に運んだ。 何を想像したのか知れないが、口に含めない程太いものなど見当たらないが? 本当は今日(3日)にタナカさんの4コマ見て、イラストか4コマにするはずだったのですが・・・ 4時間半にも渡って飲んだ上、タブレットペンが見つからず、時間がなくて間に合いませんでした・・・ 来年、リベンジ!! |