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裁きの庭6.5『サトラレ妄想』 Voice きみの声が聞こえる― 『御剣』 耳元で鮮やかに、聞こえる『声』 息が止まる。 「あ・・・ゆめ」 幻聴の声に飛び起きた私の呼吸は荒い。息を整えるために深呼吸をする。 まだ暗い室内、夜明けには程遠い。肌寒さを感じて、肩を抱く。 「・・・ッ」 此処にはいない男の声。 あの声から逃れる為に― 深く、溜息をつく。落ち着かない鼓動、まとまらない思考。何処にいても、同じなのか。 見なくなった悪夢のかわりのように、聞こえるようになった声。物理的に聞こえない筈の距離をとっても、海を越えた場所からも、聞こえてくる。それは、幻聴なのだ。この場合、この状況では明らかに、幻聴なのだ。 頭を抱え、きつく目を瞑る。 何処にいてもかわらないなら、いっそ―あの男の『声』を聞くために帰ろう。 本当は、もう呼びかけてなどいないかも知れないのだから。 あの男は、私のことを考えてなどいないだろうから。 何も言わずに、姿を消した私のことなど。恩を仇で返した、とまではいかないが好意と信頼にそむいてしまったことは誰から見てもゆるぎない事実。聞こえない声に怯えるよりも、真実を聞く為に、帰ろう。 御剣の失踪理由→ 成歩堂がサトラレだった。成歩堂が御剣のことを考えてるのが周囲にだだもれ。『御剣って可愛いな』でとまらず、御剣をオカズにし、御剣に御奉仕して貰う妄想とか、服を脱がしてイロイロしちゃうというドリームを法廷でも行うようになり、御剣はいたたまれなくなってくる。一緒にいるときに成歩堂がしている妄想がギリギリになってきた(いつ手をだされてもおかしくない)のでついに御剣失踪。 御剣帰還→2 現実に聞こえる声も、成歩堂の思考から漏れてくる声も自分に対して心無いので、安心しつつ少し友人としては寂しく思う御剣。でも、そこで捜査を手伝うという優しさを見せてしまったので、また成歩堂が『御剣はぼくを好きなのか』と暴走。でもって、御剣への思いが再燃焼。それでも、検事として最後まで踏みとどまって捜査&法廷をこなす。その後、また成歩堂の魔手から逃亡。 御剣帰還→3 成歩堂が死にかけてさすがに帰国。いろんな迷惑を蒙ったけれども、成歩堂が死ぬのは嫌だと思う御剣。彼がいない世界を想像すると色あせて見えるに気づく。ようやく御剣が自分の中に成歩堂への想いがあることを確認できたにも関わらず、逆に成歩堂のほうは昔の彼女のこととか命ぎりぎりの助手のことで結構頭の中が一杯になっていたり。そこで更に御剣は焦がれちゃったりする。『成歩堂がサトラレで全てが赤裸々に公にされても構わない!』事件解決後、成歩堂は御剣だけに目を向ける。そして、はじめて、自分の『言葉』で御剣に『想い』を伝えた。御剣は成歩堂の『声』と『想い』を受け入れた。ようやく、二人の想いが通じ合い、影が重なった。 某C氏のサトラレ本を出す、という話から推測というか勝手に妄想したさくらんうさぎ版サトラレ成歩堂の話です(笑) |