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「寒いねぇ。」 「うム」 「でも久しぶりに御剣と会えて嬉しいよ」 「うむ・・・」 「どうしたの?御剣、なんか変だ。風邪でもひいたのか?」 「いや・・・何でも・・・ないと言ってるだろう!」 成歩堂が急に顔を寄せてきて、御剣は真っ赤になって押しのける。 けれども、ぎゅうっと抱き締められて、観念してしまう。 「御剣の匂いがする。あったかい」 「・・・その・・・」 「何?離して欲しい?」 「違う、いや、違わない・・・え・・・その、これを」 まるで自分が抱き締めていて欲しい、と言ってしまったような気がして御剣はまた赤くなる。 目を瞑って、ぐいっと成歩堂の胸元に押し付ける。 「え?何?ぼくに?」 押し付けられたかたい、小さなものを手に受け止めて、見つめる成歩堂。 「気に入らなければ」 最後まで言う隙を与える成歩堂ではなかった。 「嬉しいよ、すごく。ありがとう。気に入ったよ」 見てもないのに、と成歩堂の言葉を嬉しいと思いつつも御剣は少し拗ねて見せてしまう。 「だって、これはきみがぼくのこと思って選んでくれたんでしょう?それだけでぼくは凄く嬉しい。きみが触れた、ものってだけでも、凄く嬉しいんだよ」 今日、厚木の某センターにIDEASしに行ったのです。同じ神奈川なのにめっちゃ寒い。そんななかで浮かんだネタ。 |