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御剣って、結構快感に弱かったんだ。

それに気づいて、尚更、ぼくは余裕が出てきた。


くちゅ、とわざと音をたてて狭間の華を吸う。
御剣がびくっと震えるのが振動で感じ取れる。
視線でも追える。


いい体勢だな・・・


肩を跨いで膝を広げた御剣の白い、本当に真っ白な双丘を両手で開いて、顔を半ば埋めて。
ぽつんと色づいたぼくを受け入れる場所を舌でねぶる。

寝転がったぼくとは対象に御剣は両手両脚をついて、ぼくのナニに御奉仕。
いつもなら非常にスムーズにぼくは御剣の口で追い上げられてしまうのだけど。

あんまり器用でないからか、御剣は口だけで咥えるという作業がひどく拙い。
手と口を使うときは、めちゃめちゃ上手いんだけど。
オマケに膝まで震えてて、何だかそのギャップにずきゅんときた。ひどく可愛いと思った。


「御剣、気持ちいい?」

顔を離して聞くけれど、御剣は一旦口に取り込んだぼく自身を出すことが出来ないみたいで、少しえづいただけだった。

気持ちいいのは聞くまでもなくわかる。
漏れる吐息は甘いし、股間の御剣のものはそそり立ってきている。


「まだ後ろしか弄ってないのに、こんなになってる」


わざと、指先だけで、その濡れきった先端を撫でる。


「後ろのほうが感じるのかな?」


くぐもった抗議のような声が漏れたけど、ぼくが後ろを舌で弄るのを再開したら甘い息にかわった。

くちゅくちゅと顔が濡れるくらいに、舌を差込み、かき回す。
本来なら舌なんて入り込めない位閉じてる筈の其処は、しっかりとほころんできている。

ひくついて、もっと、と強請っているよう。


「こんな狭いとこにぼくのが入るんだよね」


改めて感心。そりゃぼくのは並はずれてでかいとかいうんじゃなく、普通だと思うけれど。
それでも、すごく小さくて繊細な場所にいれるにはちょっとしんどいと思う。


それを受け止めた上に、快感まで感じられるなんて御剣って凄い。

今にも崩れ落ちそうにびくびくと震えて、それでも、ぼくへの奉仕は止めない。


指を入れて、御剣の中、舌の届かない奥に刺激をくわえた。


びくん、と大きく背がしなる。


「解れたみたい。どうする?このままでもきみはいっちゃえそうだね」


御剣自身は反り返って、少しでも抜いたら、いや触れるだけでも絶頂を迎えそう。
それ本体に触れることなく、御剣は達することが出来るってことか。
今までの体勢だと、どうしても触れ合うから、そんなことはわからなかったけれど。

御剣って、すごい。天性の素質があるのかな。
綺麗で、可愛くて、いやらしい身体。

ぼくはきみに夢中。


また舌先で御剣の秘部を味わう行為に没頭する。
柔らかくて、熱くて、蕩けそう。

御剣の口内も気持ちいいけど、此処に早くぼくのを挿入たい。
御剣はどっちがいいのかな。


うん、このまま御剣がイクのを見てみたい気もする。


吸い上げて、圧迫して、丹念に舐めて。

繰り返していると、ぎゅっと締め付けられた。
びくびくと痙攣する締め付け。
熱い迸りがぼくの身体に降り注ぐ。


御剣が達した。


ぼくは顔を上げる。


「凄いね。後ろだけでいけちゃうんだ」


舌を抜いたばかりの其処に、指を二本、ぐいっと突き刺す。
ついに、御剣がぼくのを口から出して、倒れこんだ。


中で指をうごめかすと、御剣が甘い悲鳴を上げた。


「今度はぼくを挿入ていいよね」


御剣の身体の下から退いて、覆いかぶさる。

うつ伏せになった白い身体をひっくり返す。
とろり、と快楽にとけた御剣の視線。


同じようにとろけきった、御剣の秘部に、ぼくは自分を突きたてた。